長年愛用したマイカーを手放す際、「せめてナンバープレートだけでも思い出に残しておきたい」と考えたことはありませんか?以前は廃車手続きと同時にナンバープレートは回収・破棄されるのが原則でしたが、現在は法改正により、一定の手続きを踏むことで手元に記念として持ち帰ることができるようになっています。

しかし、そのためには陸運局(運輸支局)での特別な手続きや、ナンバープレートに再利用防止の「穴あけ」を施す処理が必要です。今回は、廃車にした車のナンバープレートを自分で保存するための具体的な手順や費用、カーネクストなどの廃車引取り業者へ事前に出しておくべき申請方法について詳しく解説します。

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ナンバープレートを記念に持ち帰るための基本知識

思い出の詰まった車のナンバープレートを持ち帰ることができる制度について、まずは基本的なルールと条件を確認しておきましょう。すべてのナンバープレートが無条件で持ち帰れるわけではなく、法律に基づいた適切な処理を行う必要があります。

持ち帰りを希望する前に知っておくべきポイントを解説します。

「記念所蔵制度(破壊処分省略)」とは

この制度は、2017年のラグビーワールドカップや東京オリンピックの特別仕様プレートの導入に伴い、デザイン性の高いナンバープレートを記念に残したいという要望に応える形でスタートしました。現在では、特別仕様プレートだけでなく、ごく一般的な「黄色の軽自動車プレート」や「緑の普通車プレート」なども含め、すべてのナンバープレートで持ち帰りが可能となっています。

ただし、持ち帰るプレートには、再度別の車に取り付けて悪用(盗難車の偽装など)されることを防ぐため、必ず所定の大きさ(直径40mm以上)の穴をあける処理(破壊処分)を行うことが法律で義務付けられています。

持ち帰るために必要な条件と対象者

ナンバープレートを持ち帰るための手続きができるのは、原則として「その車両の廃車手続き(一時抹消登録、または永久抹消登録)」を同時に行うタイミングに限られます。廃車手続きをせずにナンバープレートだけを取り外して手元に置くことは、道路運送車両法で禁じられています。

また、手続きを行うのは車両の所有者本人、または委任状を持った代理人(買取業者など)になります。カーネクスト等の業者に廃車手続きを依頼する場合は、事前に申請を行っておかないと、引き取り時にそのままプレートが破棄されてしまうため注意が必要です。

穴あけ(記念所蔵)にかかる費用

陸運局の窓口でナンバープレートに穴をあけてもらう手続きの費用は、各運輸支局の地域によって若干異なりますが、数百円程度(一般的には200円〜500円前後)と非常にリーズナブルです。

また、穴をあけた部分を保護するための専用のキャップや、きれいに飾るための台紙が窓口で販売されている場合もあります。これらのグッズを購入する場合でも、総額で1,000円前後の予算で収まります。

自分で陸運局に行って手続きをする場合の手順

もし買取業者に任せず、自分で直接陸運局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)に行って手続きを行う場合の流れを説明します。自分で行えば、その場ですぐに穴あきプレートを受け取ることができます。

具体的な4つのステップを確認してみましょう。

ステップ1:必要な書類を用意する

自分で陸運局に行く場合は、廃車手続きに必要な書類一式に加え、持ち帰りたい「ナンバープレート前後2枚」を取り外して持参する必要があります。車からナンバープレートを外すにはプラスドライバーが必要ですが、普通車のリヤ(後ろ)プレートにある「封印」は、ドライバーを突き刺して破ることで簡単に外すことができます。

また、窓口で「ナンバープレートを記念に持ち帰りたい」と伝えることで、専用の申請書(破壊処分省略申請書)が手渡されます。これに必要事項を記入します。

ステップ2:廃車手続きの窓口で申請する

陸運局の受付で一時抹消登録または永久抹消登録の書類を提出する際、一緒にナンバープレートと記入済みの申請書を出します。窓口の職員が書類の内容とプレートの番号が一致しているかを確認し、廃車手続き自体を受理します。

このとき、プレートは回収されず、館内にある「ナンバープレートの返納窓口(または破壊用機械のある場所)」へ行くように指示されます。

ステップ3:専用の機械でナンバープレートに穴をあける

案内された場所には、ナンバープレートに穴をあけるための専用のプレス機やドリルが設置されています。多くの陸運局では、職員が作業を行ってくれますが、場所によっては自分で機械のレバーを操作して穴をあける体験ができるところもあります。

あける穴のサイズは直径40mm以上と定められており、ちょうどナンバープレートの左上(普通車の場合はかつて封印がついていた位置、軽自動車の場合はネジ穴の近く)に、丸い穴が綺麗にあけられます。

ステップ4:穴あきプレートを受け取る

穴あけ処理が完了したナンバープレートは、正式に「記念所蔵用プレート」として所有者に返却されます。この時点でプレートとしての法的効力は完全に失われており、ただの「記念品」となります。

手続き自体は、混雑していなければ30分から1時間程度で完了します。

カーネクスト等の廃車買取業者に依頼する場合の手続き

自分で陸運局に行く時間がない場合、カーネクストなどの廃車買取業者に引き取りを依頼しながら、ナンバープレートだけを取り外して後日郵送してもらうことは可能なのでしょうか。

業者に代行してもらう際の注意点と具体的な進め方を解説します。

契約前に「ナンバープレートの持ち帰り希望」を必ず伝える

カーネクストに廃車査定を依頼する際、または契約書類を提出する前の段階で、必ず「廃車後にナンバープレートを記念に持ち帰りたいので、穴あけ手続き(記念所蔵)をして郵送してほしい」という旨を伝えてください。

何も伝えずに車を引き渡してしまうと、レッカー業者が車両を引き取った直後にプレートを外し、事務的に陸運局でシュレッダー破棄(通常返納)してしまいます。一度回収されたプレートを取り戻すことは絶対にできないため、事前の意思表示が最も重要です。

業者に依頼する場合の手数料を確認する

カーネクスト等の業者に穴あけ手続きを代行してもらう場合、実費(数百円)に加えて「代行手数料」や「郵送代」が発生する場合があります。手数料の金額は業者やサポート窓口によって異なるため、契約前に確認が必要です。

業者が陸運局で穴あけ処理を行った後、廃車手続き完了証明書(登録事項証明書など)と一緒に、自宅まで穴あきプレートを郵送してくれます。手続き完了からプレートが手元に届くまでは、通常2週間から1ヶ月程度かかります。

自分で取り外しておいて車を引き渡すのはNG

「トラブルを防ぐために、車を引き渡す前に自分でプレートを取り外しておこう」と考える方もいるかもしれませんが、これは絶対にやめてください。ナンバープレートがついていない車は、自走できないだけでなく、積載車に載せるための作業や公道での移動(レッカー移動)においてトラブルの原因になります。

ナンバープレートは車につけたままの状態で引き渡し、業者側の陸送拠点または解体工場で適切に取り外してもらうように手配するのが鉄則です。

記念プレートをきれいにディスプレイする方法

せっかく持ち帰った記念のナンバープレートですから、物置に眠らせておくのはもったいないです。自宅でおしゃれに飾るための方法をいくつか紹介します。

ナンバープレートのディスプレイアイデア
  • 市販のナンバープレート専用フォトフレーム(額縁)に入れて飾る
  • あいた穴の部分に、思い出の写真や車のメーカーロゴをはめ込む
  • ガレージの壁や木製のボードにネジ留めして、アメリカンヴィンテージ風に配置する
  • 穴の部分を隠すための専用「記念キャップ」を装着して卓上に立てかける

最近はネット通販などで、穴あきプレート専用のスタンドやウッドフレームが多数販売されています。車の写真や当時のキーホルダーと一緒に飾ることで、いつでも愛車との思い出を振り返ることができる素晴らしいメモリアルになります。

なお、カーネクストの廃車手続き全般についての基本情報は、カーネクストの廃車・事故車買取のポイント の記事で網羅していますので、こちらも参考にしながら書類全体の準備を進めてください。

まとめ

長年連れ添った愛車のナンバープレートは、法的に認められた「記念所蔵制度」を利用することで、合法的に持ち帰って保存することができます。自分で陸運局に行く場合は、数百円の費用と簡単な破壊申請書を提出することで、その場でプレートに直径40mm以上の穴をあけて返却してもらえます。

カーネクストなどの買取業者に廃車を依頼する場合も代行は可能ですが、車を引き渡した後に申請しても手遅れになるため、必ず「契約前」にプレート持ち帰りの希望を伝える必要があります。

単にスクラップにしてしまうのは寂しいという方は、ぜひこの制度を利用して、愛車との思い出をナンバープレートという形ある記念品として手元に残してみてはいかがでしょうか。

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